【第4回】家を建てるための心構え

私どもは家を売っているのではありません。
家を建てたい人の家づくりのお手伝いをしていると考えています。
そこで家を建てるにあたって、建築主様に明確に意識していただきたいことをお話ししたいと思います。
当たり前なのことですが、
建てるのは、あなたなのです。
家を買うのではなく、家をつくる。
この感覚はとても大事なことです。
ですから、私どもつくり手をパートナーとして、プロの専門家として選んでいただくのです。
そして共に家を建てていくのです。
その為には、どんな家に住みたいのか、
子どもたちとどのように過ごしたいかか、
自分の家族や環境にとってどんな家でがいいのか、
などの考えをはっきりと持ってください。
家づくりは一生最大のイベントです。
なるべく人任せにせず、積極的に話し合い家族全員で参加しましょう。
自分たちで建てた家だという感覚があれば、愛着がわき、
年数がたっても家をリフォームし、家の価値を高めることができ、長く大切にすることができます。
アメリカでは、家の価値が下がらないようにするため、家を建ててから住んでいる人がいろいろ手をかけています。
古い家ほど、手が加えられていることになるので、家の価格が大きく下がることはなく、
逆に中古住宅でも価格は上がっていくという事があるようです。
これは、家に対して手をかけて自分たちでつくっていくという感覚が当たり前になっています。
すばらしいことですよね。
一方、日本では経年変化によって減価償却するという考え方から、
建物自体の価値はだんだんなくなっていくのです。
これは、その国の考え方、感覚の問題なのでしょう。
あなたはどちらの国の感覚がいいと思いますか?
資金的な問題も考えてください。
当然、予算というものがあるので大事なことは優先順位をつけるということです。
多くの家を建てたいという人の相談をうけるのですが、
キッチンなどの設備やドアなどのグレードをだんだん上がっていくと予算を超えることはよくあります。
例えば予算2500万円で3000万円のプランになったとします。
そんな時にほとんどの方がプランどうりのグレードで予算の2500万円で建ててくれとおっしゃいます。
しかし、それはできないことです。
あくまで適正な価格を提示してますので、500万円も値引きできるわけもなく、そういった場合は無理ですとお断りしています。
そんなことをする工務店もあるでしょうが、最初からすごい利益を見込んで見積をしているか、
見えない部分の構造材などを安いものにしたり、大工などの人件費を安くしたりしているかだと思います。
これは絶対にしてはいけないことです。欠陥住宅や手抜き工事をまねくことになります。
このようにならないためにも長く家を維持するということを考慮し、優先順位を決められるようにしましよう。
そのお手伝いに私どもは時間を割くこと、いろんな情報をお知らせすることに全力を捧げます。
このように長く住める家づくりを自分たちでおこなう事は、
住んでからもずっと続くことであり、「坪単価」などという表記で高い、安いというものさしで判断できることではないのです。

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