自然素材の家にリフォームする際にも考えたい、室内の風通しについて!
自然素材の家で暮らすにしても家を建てる上で注意しておきたいことがあります。
健康に暮らすためには住まいに十分な日照を確保すること、いわゆるシックハウス症候群やアレルギーなどを引き起こすことがないよう、風通しや換気によって室内の空気環境をきれいに保つことが大切な条件です。
さらに風通しは夏の涼をとるという大切な役割もありしっかり計画したいものです。
そこで今回は上手な風通しのポイントをご紹介しましょう。
◯自然素材の家を建てる上で考えたい風通し
からだに入った危険な物質も食べ物に由来するものであれば肝臓という臓器が「解毒」を行います。ところが空気については人のからだはそのような「フィルター」を備えていません。
仮に毒性のあるものでも、そのまま血中に溶け込んで、全身に回ってしまいます。
建材や家具の塗料に使われている化学物質の中には、ホルムアルデヒドなどの有害物質を放散させるものがあります。そのため現在新築される住宅には24時間稼働の機械換気設備の設置が義務付けられています。
しかし、常に換気が行われているからといって、窓を閉め切ったままの生活がいいとは言えません。換気もできるだけ自然の風を入れて行いたいものです。
自然の風は独特の強弱のリズムや鳥のさえずり、香りなどを運ぶことで、人に季節感や心地よさを感じさせてくれるからです。
また、夏の暑さをしのぐためにも、風通しのよい住まいにしておきましょう。窓を開けて涼むときは、きちんと風が通るように、窓の配置などを工夫しておきます。
◯風通しがよくなる工夫
いくら大きくても窓を1つ開けただけでは風は住まいの中に入りません。必ず出口が必要です。1つの部屋にはできるだけ2つ以上の窓を設けましょう。
大きな窓から小さな窓に抜けるようにすれば、風速が増して、より風を感じることができます。また、暖かい空気は上に昇る性質があります。
そこで、地窓など床面に近いところに設けた窓から導き、2階の天窓などに抜ける風の道をつくれば、風が欲しい夏場により風が通りやすくなります。
他にも風を住まいの中全体に通すためには、風の通り道をふさぐような障害物を設けないことも必要です。
風のルートに当たるドアは、下部に風の通り道を作ったり、開閉式の高窓を付けます。ただしその場合音も抜けてしまうのでその点は考慮が必要です。
格子を使った間仕切りも視線を遮りながら風を通すので便利に使えます。
このようにして自然素材を使うだけでなく、風通しなどを十分に考えることで健康的な生活が送れる住宅を作ることができます。リフォームの際には是非考えてみてくださいね。