古い家が傾くのはグリーン材のせいかも、、
大阪市阿倍野区で健康で快適な家づくりを行う夢工房です。
古い住宅をリフォームする際、柱などの構造材が大きく反りや捻じれに気づくことがあります。この原因で、家全体が傾いてしまうこともあるため、リフォームの際には非常に重要なポイントとなります。
未乾燥材(グリーン材)とは?
グリーン材とは、乾燥処理がされていない木材のことを指します。伐採直後の木材で、まだ水分が多く含まれている状態です。このため、適切な乾燥処理が行われていない木材は、施工後に時間が経つと収縮や反りが生じやすくなります。
グリーン材を使用し傾いた住宅を補強するには技術が必要になります。
耐震補強も含めてより強固な住宅へリフォームすることをオススメします。
木材は伐採直後に多くの水分を含んでいます。昔は、木材の乾燥には自然乾燥が一般的でしたが、時間がかかるうえに乾燥が不十分なことも多く、品質のばらつきが問題となっていました。
現代では、圧力や温度を調整して木材を効率的に乾燥させる機械乾燥技術が確立され、木材の収縮や反りなどのリスクを抑え、安定した品質の木材を供給できるようになりました。これにより、建物の耐久性や施工の効率が大幅に向上しています。
一方で、自然乾燥材は、長い時間をかけて乾燥することで木材本来の風合いが保たれ、機械乾燥材よりも優れた素材として再評価されています。特に高級建築やこだわりの住宅においては、自然乾燥材が上位素材として選ばれることが増えています。
現代の住宅建築では、機械乾燥材と自然乾燥材それぞれの特徴を活かし、用途や目的に応じた木材選びが一般的になりました。
木材の含水率とは?
木材の含水率は、その木材がどれだけの水分を含んでいるかを示す指標です。具体的には、木材に含まれる水分量と、乾燥後の重量との比率で表されます。以下の式で含水率を算出できます。
含水率(%) = (乾燥前の重量(g) − 乾燥後の重量(g)) ÷ 乾燥後の重量(g) × 100
伐採直後の木材の含水率は、辺材で約100%~200%、心材で35%~80%と非常に高い数値です。このため、グリーン材を使うと、含水率が高いままの木材が構造に使われることになり、時間の経過とともに収縮や反りが起こるリスクが高まります。
リフォームの際には含水率や乾燥処理の有無をしっかりと確認することが大切です。適切に乾燥された木材を使用することで、家の構造が長期間安定し、反りや傾きのリスクを最小限に抑えることができます。
リフォームを検討している方は、木材の乾燥具合やJAS規格に基づいた木材選びを意識して、長持ちする家づくりを目指しましょう。