無垢 家具と家の話|枚方家具団地への訪問で気づかされたこと

先日枚方家具団地の新しい組合会館へ行ってきました。
集成材を一切使用せず、伝統工法を新しい建物へ使用した特別な建物です。

もうなじみの薄くなってしまった方も少ないかもしれません。
大阪市内の有力な家具屋や木工屋が大挙して枚方の地に家具の生産地をつくったのが始まりで、職人さんらの住居や公園などを含めた家具の街づくりを始めたことが始まりだそうです。

近くにできる高速道路へのアクセスのための拡幅工事などで、これをチャンスととらえ大きく変わろうとしているそうです。

無垢の家具を求める人は増えている?

家も家具も木でできています。
ただ木は接着剤で固められたものと無垢な木なものがあります。

木を接着剤で固めたものであってもシックハウスの原因となる20余種類の中で数種類を主な化学薬品の拡散量をピックアップして規制したJAS(日本農林規格)があり、住宅では拡散量が少ないF☆☆☆☆(フォースター)と呼ばれる最上位規格でつくられることがほとんどです。
建築基準法で制限されています。

夢工房では拡散量が少ないとはいえ発生する建材は使用していませんが、、。

家具においては住宅ほど厳しくありません。
JAS(日本農林規格)の検査を受けていないものもたくさん市場には溢れています。

そうなるとどうなるか?

家は少ないながらは限界値にまで至らないよう規制していても、テーブル、テレビボード、ソファと規制のないままに20余種類シックハウスの原因物質が部屋に吐き出され続けます。

特に冬場など換気不足になりがちな室内ではそれらも部屋に留まり続けてしまいます。

限界値は人それぞれなためにアレルギーなどに敏感な方には暮らしにくい、なぜか不調な中暮らさないといけない家になってしまいます。

枚方家具団地においてもそんな心配をしなくてすむ無垢材を使用した家具が人気があるようです。

無垢家具と20余種類シックハウスの原因物質が部屋に吐き出される家具

無垢の木には質感や見た目の良さがあると言うことはもちろん、耐久性が高いと言うことが言えます。

傷や汚れに強いメラミン加工やポリエステル加工(ツルっとした質感の加工)の家具も多くあります。

これらは
樹脂系、つまりプラスチック的な石油製品になります。
短期的に見れば傷や汚れに強いためによく「傷や汚れに強いメラミン加工やポリエステル加工」と書かれてはいるのですが、

長期的に見れば劣化していき、生まれ変わらせることができないものになっています。

代わって無垢の木でできた家具は表面を削るなどまるで新品のように生まれ変わらせることもでき、古道具としてニュアンスをあわせることもできます。

いいか悪いか難しいところですが、無垢材を使用した家具は比較的安くなっています。
接着剤で固められた20余種類シックハウスの原因物質が部屋に吐き出される家具とは大差ない価格のものもあります。

時間軸を加えた価格で考えるとお得なのはどちらなのかと考えさせられる機会になりました。

もちろん家でも同じこと。
最長60年、環境が悪ければ約20年で悪くなってしまう集成材では、逆に高い買い物になってしまうのように思います。

ちなみに家具団地の真ん中に家具をリフォームしてくれるところがあります。
古くなったから捨てるのではなく、生まれ変わらせることができる無垢材の魅力が感じれる場所になっています。

循環型社会って意外に難しくないのかも

家具団地組合会館においてあったBOTTLE by BOTANISTに釘付けになってしまいました。
ガラス製のボトルに入った植物は水やりもせずに勝手に成長するのだそうです。

ガラスを通して入ってくる太陽光により光合成によって生み出される栄養でのみ植物が生き続けるそうです。

すこしの水と土と光で生き物は生き続ける。
ガラス瓶のなかで循環型が完成していました。

もし、ここに石油由来の接着剤を入れたら、それは不要なゴミなのかもしれません。

私たちが暮らしていく中では石油由来のプラスチック製品をまったく無くすことは難しいかもしれません。

ただ、それほどいらないのかもしれませんね。

お電話でのご予約・お問い合わせ
06-6625-5621